DREAMARK

WEBLOG

SEO集客で結果を出したレンタル事業者の想いとWEBの流れを共に記したもの

f:id:dreamark:20160716135513j:plain

先日Mさん(お客様)からお中元をいただきました。中身はワインと手紙。私がワインが好きなのをずっと覚えててくれて、毎年この時期になると送ってくれます。
そして手紙にはいつものように、私が作ったWEBサイトがお客様の事業の良き相棒となってくれていることを伝えてくださいます。 
その言葉に、私は毎回喜び勇気付けらています。Mさんの実店舗は立地的に良い条件の場所ではありません。しかしWEBを通して集客ができ、今ではそのお店にたくさんのお客さんが来ています。そんなMさんの話を今日は記事に書きます。

Mさんとの出会いと衝撃の依頼

数年前、知り合いづたいにWEBサイトを作りたいという方を紹介していただきました。事業内容はある物のレンタル事業。詳しい内容は聞いていなかったのですが、その方と一度会って話す運びになりました。

実際に会って、Mさんと話をしてみると、定年を迎えて時間もできるので、レンタル事業の経営に挑戦してみたいということでした。
とある団体で役職を勤めていたMさんは、とても丁寧で人当たりがよく、いつもニコニコしている感じ。
まずは、世間話をして、Mさんにどのようなサイトをイメージしているのか聞いてみると。
明らかにワードで作ったチラシを出して「こんな感じでお願いします」とニコニコ笑顔で見せてくれました。

それをWEBデザインに当てはめると、こんな感じになって、こうしたりああしたりなど説明をしたのですが、Mさんは困惑の顔を浮かべていました。
少し説明が難しかったのかと思い、砕きながら説明をしていくと、話を聞いていただけのMさんがこう言ったのでした。
「このチラシのイメージそのままの感じでお願いします」
きっと、この時私も困惑の表情だったに違いない。というよりも数秒固まっていたと。

WEB初期こそ、ワードと見分けが付かないようなホームページは作ったことがある。Windowsに標準で搭載されていたFrontPageExpressなどは、機能的にもほとんどワードと同じようなものだった。タグ打ちかFrontPageExpressで作るのが主流だった時代。ワードと同じような感じというか、それしか方法がなかった。
CSSも無ければフレームも存在しない。ドリームウィーバーやフラッシュはもちろん、Shockwaveもなければ(プラグインとして)、一般で広まったホームページ・ビルダーもまだ存在していない。その後流行したテーブルレイアウトの流れすらくる前の時代の話。

そこから見れば、かなり進化したWEBデザインやシステムがあふれる当時において、まさかそのような依頼をされるとは思ってもいなかった。
その後も自分のイメージを伝え、こうしたらどうか、ああしたらどうか、今のWEBはいろんな可能性があることも、その中で私ができることも伝えたのだが、ニコニコと私の話に耳を傾けてくれるだけで、依頼内容は変わらなかった。

これは今思えば、私の柔軟性がかけていたために、Mさんには大変失礼なことをしてしまったと反省している。私も若かったのもありますが、自分のイメージを貫こうとしたのはよくなかったと思っています。この経験を通して学ばせていただきました。

当時は正直な所、引き受けようかどうか迷っていました。しかし、ここまで話しても頑ななMさんに私は心を動かされました。これは私にとってもチャレンジになるのではないかとも思い依頼を受けることを決めました。
そして、Mさんのこの想いは私に大きなきっかけを与えてくれることになったのです。

WEB業界と同じ流れにのったMさんの想い

作成の依頼を受けることになった当時は、まだPCとスマホは分けてページを作るのが主流でした。PCユーザーのデザインはサイドバーがあり2カラムの存在する状態で考えていたのですが、それも却下。中身だけかとおもったのですが、本当にあのチラシのまま作ってほしいとのこと。

そのまま作るとなると、デザインは全てを一列にするワンカラムしかありません。今でこそワンカラムが見直され多くのサイトで見かけるようになりましたが、当時はまだほとんどのサイトで多数カラム使用。私も当時はワンカラムの流れがくることも想像していなかったのですが、結果この作業を通して私自身がワンカラムデザインに惹かれていくことになりました。その後ちょうどWEB業界でワンカラムが盛んになる。これが第一のシンクロニシティ。
もう1つは、当時は文字を小さくすることが主流で私も多様していたのですが、Mさんは字やボタンは大きい方がわかりやすいということで、全体的に文字やボタンが大きめのワンカラムに。
制作していた当時は子ども向けのページにも見えていたのですが、その結果、スマホのページを作らなくても、そのまま表示できるようになったのです。まだレスポンシブデザインが主流になる前の時代。
現在でもレスポンシブデザインにしていなくてもスマホで不便なこともなく普通に見ることができます。

もちろんMさんはWEBのこともあまり分からないと言っていたので、ワンカラムやレスポンシブデザインがこれから来るぞ!なんていう意識は当然全くなかったと思います。ただの偶然ともいえますが、人の想いというのは不思議なものです。

これは今まで関わってきた他の多くの経営者(経営者以外の方もですが)の方でも接していると同じようなことがあって、対人であってもWEBであっても通用するものが多々あります。見栄えとかそういうことではなく、お客様がどう見えるか、どう感じるのかをすごく大事にしています。結局の所は、ユーザーファーストやユーザビリティです。これはWEBだけの話ではありません。言葉は違うかもしれませんが、本質的な所は変わりません。私がWEBやデザインだけで全てを考えなくなったのはこの頃からです。

次は中身のデザイン。もちろんこれもチラシのまま。再現的に少しむずかしい所もあったので、多少なり手は加えましたが、一発OKでした。
相手の望むものが分かってきた時や気持ちが共有出来たあとの作業ははかどるものです。残りを一気に作り、修正を加えてデザインは完成。

問題解決はMさんの承諾

あとはWEBサイトへの集客の面をどうするか。もちろん初期SEOの設定済み。
しかし、それだけでははむずかしいと思い、ブログやSNSの提案をしましたが、パソコンはワードとエクセルとメールしか使わず書くほどの余裕がないと却下。
そこで、WEBサイトにある程度の内容を含ませることを提案しました。
これは、チラシではわずかな説明だった部分に内容を足したらどうかというものだったのですが、二つ返事で私の提案を受け入れてくれました。
今でもすごく嬉しかったのを覚えてます。何を言っても却下だったのが、受け入れてもらえたことで、やっと認められたような気もしました。
SEO対策の部分でもありますが、説明を増やすことで、きっとMさんのお客様にも役立つものと思い提案をしました。そのような想いがMさんにも通じたのだと思っています。こうして問題も解決し、テストを繰り返し全て完成。

良いとは言えない条件

M様のお店は広くはなく、駅から離れています。駅からバスに十数分乗った所に店はあります。正直、利便性はよくありません。さらに、近隣しか配送はしていません。該当しない地域の方は、受付や受け取りもメールでの予約や来店のみとなります。
経営する条件としては素人目に見ても良いとは言えないでしょう。
オープン当初はMさんご自身がチラシを配ったりして、なんとか数人のお客様が来たという状況でしたが、ある時を境にお客様が来てくれるようになりました。
なぜこのような条件の中でもお客様が増えたのか。

それは検索でWEBサイトへ来てくれるお客様が増えたからです。SEO対策が徐々に効いてきたのでしょう。
この時のキーワード状況で言えば「レンタル商品名 都道府県 地域」で3位でした。地域周囲には競合店はあまりなく、近くの地域の人や。その地域に訪れた人が来てくれたのでしょう。その後「レンタル商品名 都道府 地域」で1位になりました

※実際のキーワードは「レンタル商品名 都道府県 地域」ではありません。例えて書くとすれば「レンタル商品名(レンタル着物)都道府県(東京) 地域(銀座)」のような感じです。

「商品名 都道府 地域」ここまで絞った検索だと、検索数ボリュームとしては少ないですが、検索結果を見た人は高い確率でWEBサイトをクリックし訪れてくれる。そして内容的にもお客様の望む内容やサービスを提供することに結び付けられます。サイトに載せていた数は20個ほどでしたが、数個はレンタル中という状況が続いてました。

そして、次の段階では「レンタル商品名 都道府県」で1位になりました。その都道府県には沢山の競合店もあります。その中で1位になったことで、ほぼ全ての商品がレンタル中になっていました。その後商品数を増やしましたが、それもほぼレンタル中に。季節的に落ちることなどもありましたが、今でもそのペースに変わりありません。

「レンタル商品名 都道府県」の検索の場合は地域的に遠い人もいるので、「レンタル商品名 都道府県 地域」ほどお客様の望むサービスを提供することには繋がりにくいかもしれませんが、露出が増えるということはサイトを訪れてくれる人の母数を増やしてくれますし、認知度を上げてくれます。その時に結果としてでなくても、頭の片隅にでも記憶してもらう。そういう積み重ねが次の結果に繋がっていくようになります。

このように、SEOでの集客がMさんの店を支えていきました。後はMさんの人柄や企業努力もあり、リピーターを増やすことに。来てくれたお客様の心を掴むことを怠らないMさん、さすがです。

結び

こうして事業は数年後に黒字になり、今でも続いています。そして毎年のようにWEBサイトが私の事業の良い相棒だとM様は私に感謝してくれます。
それはありがたい話なのですが、この成功はMさんの気持ちや想いが形になったものだと思っています。私はそのお手伝いをしたにすぎないと。むしろ私の方が学ばせてもらったことや、その後に活かせることを多く経験させていただきました。
しいて言わせてもらえるのであれば、両者の想いが1つになったからこその結果ではないでしょうか。これからもまたこのような想いを重ねていきたいものです。

以上、最後までお読みいただきありがとうございます!感謝

Copyright © 2016 DREAMARK All rights reserved.